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    怪人ラッコ男

    Author:怪人ラッコ男
    ラッコラッコ!! o(’(ェ)’〃)o

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2011/04/23(Sat)

「駆け出し商人と悪の組織」 後半

 [FinalFantasy XIV 二次創作小説] もうひとつの世界征服日記

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 「ラッコラッコ!! o(’(ェ)’〃)o  なかなか美味しそうな食べ物が手に入ったラッコ(〃’(ェ)’)b」

 そんな俺の優雅で安らかなひとときは、再び現れた怪人物の声によって跡形も無く粉砕され、強引にコメディの様な世界へと引きずり戻される。

 「実は、そこの噴水で釣ったばかりの新鮮な魚を、その場で丸ごと蒸し焼きにしてくれる面白い出店があったラッコよ((*’(ェ)’)o」

 中央広場の噴水で釣った魚を・・・? あの噴水の水は、確かザナラーンの地中深くを流れる地下水脈を汲み上げた、街の上水道を兼ねた物だという話を聞いたことがある。 ウルダハ王家が直々に管理をする施設でもある ”ゴールドコート” に、釣って食用にできるほどたくさんの魚がいるとは、一体どういうことなのだろう? 

 「いらっしゃいませ、怪人さん。 さっきからこちらの方がお待ちかねよ。」

 「戦闘員No.2、お待たせしてしまって大変申し訳無い、仕事の話は後回しラッコ(;’(ェ)’)o  とりあえず、焼き立てでアツアツのうちに、モモディ諜報員も一緒にこれをいただくラッコo(’(ェ)’〃)o」

 まさに、ドーンという効果音が相応しく感じるほどのボリュームとはこのことではないだろうか。 大きな平皿の上に積み上げられた蒸し焼きの魚たちは、香ばしい湯気を辺り一帯に漂わせ、今にもその皿の上からこぼれ落ちそうな勢いだ。




 「なるほど、こりゃ確かに美味そうだ。」

 ついさっきまで心の中で渦を巻いていたちっぽけな疑問は、あっという間にどこかへと消え失せ、その代わりとでも言わんばかりに今度は食欲が襲ってくる。 今日はまだ昼食をとっていないこともあり、俺の腹時計もそろそろ我慢の限界の様だ。 ここは遠慮せずにいただくとしよう。

 「それじゃ、いただきます。」

 まずは、モモディさんが小皿に取り分けてくれた一匹目を手掴みで頬張ってみる。 む・・・、上品な歯ごたえの白身魚が何とも言えず美味い。 鋭い歯が特徴的なこの魚は、・・・ピピラか? 周辺を厳しい砂漠環境に囲まれたウルダハでは、こういった新鮮な食材にお目にかかれることはまず無いと言っても良い。 これは間違いなく贅沢品の類だろう。

 「このザリガニ、身がプリプリしてて、最高に美味いラッコo(’(ェ)’〃)o」

 隣の席で、悪の怪人が赤く茹で上がった尻尾を口一杯に頬張ったまま、これ以上無い程の満面の笑みを浮かべている。

 ・・・それにしても、本当に美味しそうに食べるよな、この人は。

 こうしてそばで見ている限りでは、到底、世界征服の野望を掲げるような大それた人物には見えないのだが。 どちらかと言うと、俺の目にはまだ幼く無邪気な子供の様にも見える。

 逃げも隠れもせず、正面から正々堂々と悪の道を突き進む組織か・・・。 何となく、何となくだが、俺はこの時確かに、この奇妙奇天烈な雇い主の放つ不思議な魅力みたいなものに興味を持ち始めていた。

 ”悪の組織ジョッカー” とやらが、如何にしてこの広大なエオルゼアの地を征服してくれるのか、想像力乏しい今の俺には皆目見当もつかないが、もしも、仮にその瞬間に立ち会えるのなら、是非ともそれをこの目で見届けてみたい。

 「戦闘員No.2、どうしたラッコ?((*’(ェ)’)o  早く食べないと、アツアツのお魚たちが、冷めて明日のお弁当用になってしまうラッコよ(;’(ェ)’)o」

 そんな俺の視線に気がついたのか、雇い主が気恥ずかしげに次の魚を薦めてくる。 ここはとりあえず、今後、俺の悩みの種になりそうな懸案事項を一つ、今のうちに取り除いておくとするか。

 「ところで、ラッコ男さん、その ”戦闘員No.2” ってやつなんですが・・・。」

 「 ”戦闘員No.2” は貴兄が悪の組織の一員として行動する上で必要になるコードネームラッコ(〃’(ェ)’)b

 我ら悪の組織には、いつの時代も敵となる勢力が必ず存在するし、世界征服任務を行う上で、身内に危険が及ぶような事態も十分考えられるラッコo(’(ェ)’o)-8  自らのプライバシーを守るという意味でも、悪の組織メンバーにとって、コードネームの使用は絶対に必要不可欠なモノラッコよ(o’(ェ)’)○」


 うーむ・・・。 一応話の筋は通っているし、言っていることもほぼ理解できる。 だがしかし、この先、自分がそんな名前を名乗ることになるのかと思うと、何というか、こう、納得がいかない。

 「ほら、彼はまだ駆け出しの新人さんでしょう? 商人として、これからたくさんの人とお付き合いをする上で、もう少し覚えやすい名前が必要じゃないかしら?」

 俺が言いたいことを上手く言葉にできずにいると、そんな様子を観かねたモモディさんが、横から的確に助け舟を出してくれた。

 「確かに、モモディ諜報員の言うことも一理あるラッコねo(’(ェ)’o)-8  ラッコとしたことが、貴兄に対する配慮が足りなかった様ラッコ、申し訳無いラッコ(;’(ェ)’)o」

 配慮が足りなかったというのなら、リテイナーの雇用契約書に米粒程の小さな文字で、あの一文を書き加えた時点で、すでに十二分に足りていなかった気もするが。

 「それじゃこうするラッコ(o’(ェ)’)○   ”戦闘員No.2” の他にもう一つ、”シーオッター” というコードネームの使用許可を与えるラッコ(〃’(ェ)’)b」

  ”シーオッター” は ”ラッコ” という動物を意味する単語か。 ふむ、それなら特に問題は無いかもしれない。 しかし、なぜ俺までラッコに・・・。

 「あら、まぁ! 可愛い名前じゃない。 良かったわね。」

 モモディさんは嬉しそうに声を上げ、こっそりと俺の方に目配せをしている。  ・・・まあ ”戦闘員No.2” と名乗ることになるよりは、ある程度マシか。 これで俺の人生が終わってしまう訳でもあるまい。 ここは一つ泥舟に乗ったつもりで、成り行きに身を任せてみるのも悪くは無いかもしれない。

 「ああ、ありがとう。 ラッコ男さんも、モモディさんも、以後よろしくお願いします。」

 「シーオッター戦闘員、ラッコたちは、もうすでに怪人と戦闘員、言うなれば上官と部下の関係になったラッコよ((*’(ェ)’)o  今日からラッコのことは、是非とも ”ラッコ隊長” と呼んでいただきたいラッコo(’(ェ)’〃)o」

 「わたしのこともモモディでいいわ。 よろしくね、シーオッターさん。」

 こういった雰囲気は、どうにも照れくさくて未だに慣れない。 俺は嬉しさ半分、気恥ずかしさ半分で、カップに残っていたザナラーン茶に手を伸ばす。 さっき淹れてもらったばかりの時には、まだ熱くてカップに軽く口をつけただけだったが、多少時間がたった今では、温度の方もすっかり丁度良い頃合になっていた。




 もうひとつの世界征服日記 / 「駆け出し商人と悪の組織」  完



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2011/04/20(Wed)

「駆け出し商人と悪の組織」 前半

 [FinalFantasy XIV 二次創作小説] もうひとつの世界征服日記


 「・・・と、いうワケで、貴兄は本日付けで我らが ”ジョッカー” の一員として配属されることになるラッコ(〃’(ェ)’)b  明日からの作戦行動において、そのルガディン族としてのチカラを存分に奮っていただきたいラッコ(o’(ェ)’)○」

 ここは、砂漠の街ウルダハ。 荒涼としたザナラーン砂漠の中央部にありながら、その地の利を生かし、莫大な財を成した豪商たちが築いたという巨大都市国家だ。

 「・・・あ、あぁ、そいつは構わないんですが、その ”ジョッカー” ってのは一体どういったものなんです?」

 そのウルダハ市街地の中心部にあって、多くの旅人や商人たちが訪れる場所、それが、今俺が来ているこのラウンジ ”クイックサンド” というわけだ。

 「良くぞ聞いてくれたラッコo(’(ェ)’〃)o   ”ジョッカー” とは、世界征服という偉大なる野望を掲げ、日夜問わず使命のために戦い続ける我らが ”悪の組織” の名前ラッコ(o’(ェ)’)○」

 今は、俺もこの街で一旗挙げてやろうと、外からやって来たフリーの駆け出し商人の一人に過ぎないが、ここ最近、急増し続けているという冒険者需要にあやかり、流行の雇われ契約商人 ”リテイナー” を始めてみることにした。

 「 ”悪の組織” ・・・? 今時、自ら悪であることを名乗るなんて、とんでもなく奇特な連中がいたもんですね。 いや、そいつは面白い。」

 こんな貧しい生まれの俺でも、この商業が盛んなウルダハでなら、商売で成功して上流階級へとのし上がるのも決して夢ではない。 いつか、きっと大商人の地位にまで上り詰め、長いこと苦労をかけたおふくろに、綺麗な花の一つでも買ってやりたい。

 「その通りラッコo(’(ェ)’〃)o  我ら ”ジョッカー” は決して逃げも隠れもしない。 正面から正々堂々と悪の道を突き進む、それはもう素晴らしい ”悪の組織” ラッコよ(〃’(ェ)’)b」

 で、今俺が話しているこの人は、俺の記念すべき最初のリテイナー契約の雇い主に当たる人物・・・のはずなんだが。  さっきからどうも様子がおかしい。 いや、おかしいというか、まず会話の内容に突っ込み所が多すぎて、どうしたものかと頭を抱えつつも苦笑してしまう。

 「ところでラッコ男さん、少し契約内容の確認をお願いしてもいいですかね?」

 まさか、とは思うが、もしかして、俺は今その ”悪の組織ジョッカー” とやらに加入しようとしているのか?

 「ラッコラッコ?((*’(ェ)’)o  心配しなくても契約書ならちゃんとココに持って来てあるラッコよ(〃’(ェ)’)b」

 そう言うと、自らを ”怪人ラッコ男” と名乗るこの妙ちきりんな雇い主は、短い腕を精一杯に伸ばしながら、どこかで見覚えのある一枚の紙を差し出した。



 「ふむ、・・・確かに。」

 間違いなく、先日リテイナー雇用の登録を申し込んだ際に、俺自身が署名した契約書そのものだ。 仰々しいウルダハ王家の印もしっかりと捺印されている。

 もしかしたら、どこかで誤って ”悪の組織” への加入契約に申し込んでしまったのかと、一瞬嫌な汗をかいてしまったが、俺が署名をしたのは間違いなく ”リテイナー雇用登録の契約書” であって、”悪の組織への加入契約書” ではない。 俺は思わず安堵してため息を漏らす。

 「ココの最後の一文までキチンとチェックしたラッコ?(’(ェ)’メ)o」

 そんな俺の心情を見透かしてか、小さな雇い主は、その短い指で必死に契約書のとある一文を読むようと訴えかける。 む? これは何だ? 小さな文字で、契約書の下の方に内容が追記されている。


  ”尚、以上の契約は、この署名者に悪の組織ジョッカーの新規構成員としての加入を義務付けるモノである。”


 「・・・・・・うお!?」

 俺は思わず我が目を疑う。 こんな下の方に米粒ほどの小さな文字で書いてあったら、よほど神経質のやつでもなければ、とてもじゃないが気づきはしないだろう。 あまり信じたくは無いが、どうやら俺は ”悪の組織” への加入契約に申し込んでしまった、ということらしい。

 「ちゃんと確認していただけたみたいラッコね((*’(ェ)’)o  貴兄には、コードネーム ”戦闘員No.2” として、このラッコの作戦行動のサポート役を担当していただくことになるラッコ(o’(ェ)’)○」

 そう、俺は人生の新しい船出とも言うべき大事な契約の場で、とんでもない大ポカをかましてしまったのだ。

 「それじゃ、契約のお祝いとして、一緒に何か美味しいモノでも食べるラッコよo(’(ェ)’〃)o  外の市場の屋台で適当に良いの探してくるから、そこのカウンター席を確保して待っていて欲しいラッコ(o’(ェ)’)○」

 それだけを伝え終えると、その小さな雇い主は、ご機嫌な様子で足早に駆けて行ってしまった。

 正直な話、職にあり付けるのは有難いのだが、”悪の組織ジョッカー” とやらが具体的に何なのか分からない以上、とても手放しで喜べたものではない。 ましてや、あの珍妙な口調と雰囲気の雇い主だ。  ”人は見かけで判断するな” とは良く言うが、そもそもあれは ”人” に分類される存在なのかどうか、まずそこから調べる必要があるのではないか。
 
 「っと、席が要るんだったか・・・。」

 今は考えるにしても、いかんせん判断材料が少なすぎる。 とりあえず、契約である以上は言われた通りに行動し、しばらく様子を見るべきだろう。 俺は思考を廻らすのを一旦止め、ラウンジの奥にあるカウンター席へと向かうことにする。




 ここの席は常連客らに密かな人気があり、普段であれば、冒険者ギルドの利用者たちも加わり、大変混み合っていることも珍しくはない。 そんな事情を知っていたこともあり、席を二つも取れるかどうかやや不安ではあったのだが・・・。

 今日は運が良いな。 団体客が店を離れるような頃合だったのか、不思議と席が空いている。 もしかしたら、実はあの小さな雇い主もこの店の常連客の一人で、俺よりもずっとここの事情に詳しかったりするのだろうか。

 「あら、あなた駆け出しの商人さんね?」

 丁度、席に腰をかけようとしたところで不意に声をかけられる。 今、湯気を立ち上らせながら、ティーポットに湯を注いでいる、この甘い声の主は、カウンターのマスターでもあり、美人の看板娘でもあるモモディさんだ。

 「ああ、悪い、実は先方に頼まれて、隣の席もひとつ確保したいんだが。」

 小柄なララフェル族であるとはいえ、この大きなラウンジを切り盛りする、その経営の腕は実に確かなものだ。 商人を志す者であれば、見るだけでも学べることはたくさんあるだろう。

 「あの面白い怪人さんの席でしょう? いいわよ。 大事な新しいお客様の頼みだもの。」

 そう言うと、彼女は十分に温めたポットから湯を捨てる仕草を止め、こちらに優しい眼差しを向ける。 ここのカウンター席が常連客らに受ける理由。 それは、ひとえにこのマスターの存在が大きいからだろう。

 「すまない。 さっきの話、聞こえていたのか。」

 あれだけ大声で、”悪の組織の素晴らしさ” について力説しくれたのだ、聞こえていないと考える方に無理がある。 意識はしていないつもりだったが、自然と深いため息が漏れてしまう。

 「ウフフ、ごめんなさい。 でも、あなたたち、とても目立つんですもの。」

 どう考えても、目立っていたのはあの珍妙な雇い主のせいだろう。 あの会話中、周囲からの好奇の視線が俺の方にも注がれていたのかと思うと、今更だが恥ずかしくなってくる。 まったく、出会って初日からこれでは、先が思い遣られるというものだ。

 「はい、サービスよ。 私から新人さんへの応援の意味も込めて。」

 そう言って、彼女が俺の目の前に差し出したのは、新緑の茶葉を使い、たった今淹れたばかりのザナラーン茶だ。 当然のことだが、熱い。 そっと口をつけると、茶葉の深い香りと味わいが、不思議と心に安らぎを与える。

 「・・・ありがとう、何だか落ち着くよ。」

 そんな俺の感謝の言葉に、彼女は優しい微笑みで応えてくれる。 

 このカウンターに座っていると、まるで、外の市場の喧騒がとても遠い世界の様に感じられる。 今この瞬間、この一部の空間だけが、エオルゼアという大きなパズルから、一枚のピースとして切り取られてしまったかのような、そんな錯覚を覚える。
 
 街の連中からこの店を幾度か薦められて、噂程度に話を聞いていただけだったが、今日初めてここへ座った今、その人気の秘密を改めて理解できた気がする。




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